
2025年の税制優遇は、「省エネ・高性能・長期保有」を促す方向で優遇措置が拡充・延長される一方、短期売買や土地譲渡に関する一部の特例は廃止・縮小される傾向にあります。
1. 拡充・延長される主な優遇制度
不動産投資家が取得・保有のコスト面でメリットを享受できる主な特例は以下の通り、多くが延長されています。
🏡 住宅ローン控除の拡充・延長
- 省エネ住宅(長期優良住宅、ZEH水準など)に対する年末ローン残高の上限と控除期間が維持・拡充されています(最大5,000万円を上限に0.7%を13年間控除)。
📉 取得・保有コストの軽減措置
- 登録免許税(不動産登記時)の軽減特例。
- 不動産取得税の軽減特例。
- 固定資産税の減額特例(省エネ住宅、耐震補強住宅など)が、2026年3月31日や2027年3月31日まで延長。
🏗️ 特定の物件・用途への優遇
- サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)への取得・保有コスト面での軽減措置が継続。
- 大規模修繕済みマンションなどへの優遇措置が継続。
- リフォーム特例(省エネ・バリアフリーなど)や、贈与税の住宅取得資金特例も延長。
2. 廃止・縮小される主な特例
短期的な売却益や特定の土地取引に関する優遇が厳しくなっています。
土地譲渡特例の廃止・縮小
- 土地譲渡益の1,500万円特別控除など、一部の土地譲渡特例は2025年3月で廃止されます。
- 短期転売益への課税強化が引き続き注目されています。
災害特例の終了
- 特定の豪雨や地震などに対する災害特例(豪雨・地震)の特例期間が順次終了しつつあり、固定資産税の減税措置も限定的になっています。
3. 投資家が注目すべきポイント
2025年の税制改正は、投資戦略における物件選定や出口戦略に大きな影響を与えます。
1. 「高性能・長期保有」が優位:
- 省エネ住宅や認定長期優良住宅など、高性能物件への投資は、税制優遇(控除、減税)の恩恵が大きくなります。
- 長期保有を前提とした安定的な賃貸経営が、税制上も推奨される流れです。
2. 短期売買は不利に:
- 土地譲渡に関する特例の廃止・縮小により、短期的な土地の造成・売買を主とする投資スキームは、以前より税負担が増加するリスクがあります。
もしよろしければ、**「不動産を売却する際の譲渡所得税の計算方法」**など、具体的な出口戦略に関する情報をお調べしましょうか。