ファミリー向き中古マンション・中古一戸建ての掲載価格の高止まりは続いているものの、4月以降首都圏の反響価格は若干上昇傾向に
2023年7~9月期(以下、今期)の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)ファミリー向き中古マンションの掲載平均価格は、2022年4~6月期から横ばい傾向が継続しており、高止まりの状況となっています。
消費者の需要を反映した反響平均価格は4~6月期に続いて上昇しており、前年同期を上回った。この傾向は一戸建ても同様で、首都圏一戸建ての掲載平均価格は横ばい傾向であったのに対し、反響平均価格は4~6月期に続いて上昇し、前年同期を上回っています。
一方、近畿圏のファミリー向き中古マンションと中古一戸建てでは、掲載平均価格と反響平均価格はともに横ばい傾向で、反響価格が上昇傾向にあるのは首都圏のみ。
首都圏ファミリー向き賃貸物件の掲載賃料上昇は継続するも、上昇率は鈍化
首都圏のファミリー向き賃貸物件は、2023年上半期の半年間で掲載賃料が1万円以上アップするなど賃料水準は急上昇していましたが、今期は前期からの上昇が1,053円にとどまり、上昇率は鈍化しています。
一方、首都圏のシングル向き賃貸物件や、近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府)、愛知県および地方4市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)の賃貸物件では、掲載賃料は小幅ながら上昇傾向が継続しています。